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カンボジア見聞録


                            H28.08.24

 カンボジア見聞録 17(食について)

                       柴田幹雄
                       カンボジア在住

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カンボジアのちょっと変わった食べ物
 まずは鶏の足。モモ肉ではなく足。カンボジアの留学生がわが家へ来たとき作ってくれた。どこを食べるのかというと手のように見える、いわば手のひらの部分をかじる。けっこう身がついている。ついで指をしゃぶるように鳥の足の指をくわえ歯で皮をかじり取って食べる。私は作ってくれたことへ謝意を表するため片足だけ食べた。モモ肉よりさらにリッチな味で悪くはない。しかしこの足で鶏が走り回っていたと思うと、それ以上は手が出なかった。家内は気に入ったようでいくつも口に運んでいた。鳥の足は日本でもモミジと呼ばれ通の間では人気らしい。

 次は牛の蹄(ひづめ)。バッタンバンのレストランで食べたクイティオで、トッピングには牛筋の煮込みをのせたものを頼みおいしく食べだした。隣のカンボジア人通訳のどんぶりには一見ムール貝に似たものが乗っている。「そのムール貝みたいなのは何?」と聞くと、「食べてみますか」と言うなり返事も聞かず小鉢に入れて持ってきた。牛の蹄だという。こんな山の中にムール貝などあるわけがない。食い意地の張った質問をしたばかりにと後悔したがもう遅い。空挺レンジャー出の帝国陸上自衛隊の元軍人として後へは引けない。牛の蹄は先が二つに分かれているが、そこで左右にぶった切ってある一つが私のどんぶりにのせられた。箸でつまんでみると茶色の爪の部分は、しっかり煮込んであるのだろう柔らかな感触だ。爪の下は白い骨でどんぶりに当たるとカチャンと音がする。

 思い切って口に入れるとゼラチン状のプニョプニョした食感で、特段の味はなくスープの味が程よく絡んでいる。私は牛筋が好きで自分でも圧力鍋で料理しているがよく似た歯ごたえだ。ただ泥にまみれた牛の蹄と思うともう一つ食べようという気にはならなかった。
                      つづく

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