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カンボジア見聞録


                            H28.08.13

 カンボジア見聞録 14

                       柴田幹雄
                       カンボジア在住

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SVC(Safety village Construction: 安全な村づくり)事業
 この事業は、地雷、不発弾などが無くなった後の整地や道路の構築・補修をし、文字通り安全な村づくりに貢献している。現在はコマツがほとんどの資金と機材を提供している。インフラ整備だけでなく学校建設の資金も寄付してくれている。

  現場の工事は施設科職種出身の元自衛官、下園さんと、カンボジア人の重機材オペレーター、通訳、看護師の資格を持つ衛生隊員等11名で行っている。作業はドーザー、ダンプトラック、油圧ショベル、ロードローラーなどを駆使して行っているが、雨期にはほぼ毎日午後に短時間のスコールのような雨などもありなかなか大変だ。道路は、補修といってもぬるみに轍がついた程度の「道」も多くほぼ新設といてよい。年間3〜4km、一日に70m〜80mずつ進む。ベースキャンプは、テント張りの居住施設のほか最近は小さなプレハブの建物もできた。いずれにせよエアコンはない。工事現場は逐次前進するからベースキャンプからだんだん離れていく。昼食は現場近くにある茅葺の小屋のような民家のかまどを借りて食材を搬入し、隊員がカンボジア料理の昼食を作ってみんなで食べる。また夜間ドーザーやバケットローダーなどその民家の庭先におかせてもらう。道路に盛る土は、土質なども考え、村長に相談しつつ大きな穴を掘り、ため池を作ってそこから取る。面白いことにため池を作って雨水がたまるとすぐ小さな魚が湧いてくるとのこと。川の水が流れ込むわけでもなく、乾季にはカチカチの土の場所の池である。このほかに道路の下に側溝の水を流す暗渠や、住民のための井戸なども構築している。地元の人たちとそんな交流をしながら工事を進める。結構過酷な日常と思うがずっと一緒にいたいからとここ数年はメンバーの入れ替わりもなくまさに家族のような結束で仕事をしている。
 道ができるとすぐそのわきに入植者が入り、家を建て、その周りの荒れ地も開拓が進む。多くはキャッサバ畑になる。開墾しても道路が無ければトラクターも入らず作物も出荷できない。道路ができて初めて開墾が始まる。家ができれば子供たちも増え粗末な屋根と板張りの学校も新しくしたい。SVC事業の一環として年に1校ほど新しく建てている。写真は古い校舎と、新しい校舎の前で万歳をする子供たち。生徒たちにはノートや鉛筆など










も配ることがある。どう見ても学齢に達していないような幼児もお姉ちゃんにへばりついて教室にいてノートを貰う。お母さんたちも赤んぼを抱いてやってきて、配られるノートをしっかり貰っていく。写真はそんな行事の時に撮ったもの。私も中央に写っていて、手前にあるのは私が記念植樹したマンゴーの樹。何十年かすれば大木になってマンゴーがたくさんなるだろう。子供たちも大きく育ってほしい。

 よく新聞などに、途上国の子供たちの写真を載せ「貧しくとも子供たちの目は輝いていた。」という表現が使われる。なんとも安易な表現で気に入らないと思っていた。ところが子供たちの前に立つと全員真剣にこちらを見つめ、文字通り目がキラキラ輝いている。不本意ながらも本当そう思うから書こう。「子供たちの目は輝いている。カンボジアの未来も明るい」と。

                      つづく(?)

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