【築城基地航空祭】

 平成27年10月25日(日)、築城基地(8航空団司令兼築城基地司令 今瀬 信之 空将補)において航空祭が開催されました。
 今年は304飛行隊が那覇へ移動するということで、304SQ F-15 final Yearと銘打って実施されました。

 天候も昨年とは打って変わっての好天。
 この晴天の下、08:15のF-2、F-15、T-4各1機によるオープニングフライトから10:30の304SQによるますフライト③まで、午前中は充実のフライトが続きました。

 展示飛行の外来機は、12教団のT-7×4機、13教団のT-4×4機、それに5空団からF-4EJ改×1機でした。


 築城所属機は、304SQ が近年珍しい9機編隊でマスフライトを展示。ダイヤモンドや8空団の8を漢字でかたどった「八」のフォーメーションを見せました。






 6SQは、F-2×4機による模擬空対地射爆撃を展示。2機、2機に分かれての展示は、模擬爆発の効果もあってスピーディで緊張感のあるものでした。













 地上展示は、304SQの特別塗装機の展示が行われたほか、基地内外の航空機が展示されました。
 海自からはP-3C、陸自からはAH-1S等のヘリが、また米空軍からも連絡機の参加がありました。空自は、外来機は、12教団T-7、13教団紅白塗装のT-4、入間からYS-11、U-4等ですが、C-1、そして任務遂行に忙しいE-2Cの参加はありませんでした。

 格納庫内では、F-2、F-15の戦闘機コクピット展示、エンジン卸下、弾薬との展示が行われていました。
 珍しいところでは写真パネル展示や九州防衛局の展示ブースもありました。



 飛行展示が終わって、管制塔前では航空学生のファンシードリル展示、218格納庫内では基地太鼓部「昇竜太鼓」の演奏なども行われました。
 また、築城基地ではおなじみの築城基地広報ラジオ「ホットスクランブル」も260格納庫東側で行われました。

 午後のフライトは、ブルーインパルス。これを待ちわびた観客の前で見事な演技を見せました。特に演技と演技の間のつなぎが一段とスムースな印象がありました。一つの科目が終わるとすぐ次の演目が始まるとの印象でした。




 区分は第1区分、チェンジオーバーターン、バーチカルキューピッドやそしてスタークロスでは大きな拍手と歓声を浴びていました。




 ブルーが終わっても展示が続きます。8空団6SQと304SQによる機動飛行で、航空祭を締めます。とくにF-15×1機による機動飛行は、"Final Flight!!"と銘打たれ、本日のトリを飾るに相応しいプログラムでした。

 本日のフライト昨夜の前夜懇親会、そして本日の祝賀会食から感じるのは、TAC部隊として精強化に向け訓練に励む部隊とそれを支える地元後援会などの姿でしょうか。前夜懇親会は「群青の会」、祝賀会食は「八翔会」の主催でした。こういった支えがあってこそ、任務遂行にいそしめるものでしょう。

 三沢から第八飛行隊が展開します。部隊編成は変わっても引き続きのご支援をお願いしたいと感じました。

                            (画記:n-alfa)