9月9日(日)、雨、時々曇りのあいにくの悪天候の中、「希望の空へ 夢をのせて!」と」題し、2012三沢基地航空祭が開催され、約9万人が訪れました。
悪天候ながらもシーリングは高く、F-16デモ機によるハイレートクライムにおいても最後まで機影を追うことが出来る状態だったのは幸いでした。悪天候にもかかわらず、全ての飛行展示を実施できたのは、三沢基地司令
城殿 保 空将補をはじめとする基地隊員一同の努力のたまものと言えるでしょう。つばさ会入間支部の写真展示のため、関係部長等とも調整をしましたが、非常に緻密でまじめな基地との印象を持ちました。晴れを呼び込むことは出来ませんでしたが、全フライトが実施できたのは慶賀の至りです。
米軍機については参加機の確約がとれない等、不透明な状況の中、粘り強く調整を続け、F-22、KC-135、EA-18G等の地上展示に加え、B-52の航過飛行、2回のF-16のデモフライトや空挺降下を実現させています。自衛隊機についてもAWACSとKC-767が同時に展示されたことは初めてではないでしょうか。札幌地方は大雨の中、2空団203SQのF-15が2機、デモフライトに来てくれました。関係者の努力が実り、終わってみれば大成功の航空祭でした。
それでは、画像で本日の様子を振り返ってみましょう。
場所を格納庫に移し航空祭開会式。左からウィリアムス米軍三沢基地司令官、城殿三沢基地司令、山本三沢市防衛協会会長。開会式に合わせ、F-2×4、T-4×2による航過飛行。 |
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雨に濡れたエプロンに機影が色濃く写る。三沢基地所属のF-2の前にはF-4が。右はE-2C |
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フライトのトップを切ってF-16のデモフライトが開始、空に突き刺さる勢い。続いて、25周年記念塗装の秋田救難隊のUH-60JとU-125が救難展示。 |
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F-2×4機が模擬対地攻撃を実施し、3防隊のVADSIIが模擬射撃で対処。薬莢が宙を舞う。 |
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雨の中防府から来た航空学生がドリルを展示。写真は基地司令に栄誉礼。雨の千歳から203SQのF-15が2機、飛来。高機動と貫禄を見せつけた。 |
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午後の航過飛行に備え、E-2Cが傘を差して離陸。米軍の落下傘降下。降下の瞬間。 |
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祝賀会食において日米両基地司令が挨拶。この他、山本防衛協会会長、種市三沢市長らが挨拶。右は、ウィリアムス米軍基地司令一家に撮影をお願いしました。 |
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KC-135とともに嘉手納から飛来したF-22。東北地方での展示は、初と。右は警備犬。兵士は強面だが気楽に撮影に応じたもらった。 |
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KC-767、AWACSの767シリーズが2機展示された。右は、CH-47Jによる物資等懸ちょう展示。5トンの水を散布。 |
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飛行展示、地上展示共に充実の航空祭でした。雨に打たれたものの、一般のお客さんもマニアも多くのお客さんに満足してもらえたものと思います。スカイプラザが終点にされていたスタンプラリーも13時には、賞品がなくなり終了となったとアナウンスがありました。北空音楽隊と特別ゲストの稲垣潤一の唄もあり、来客は多彩なプログラムを楽しんだようです。
格納庫内での東北大震災時の救難ビデオに釘付けになっているお客さん達がいました。三沢基地が震災で果たした役割、災害での位置付けを考えると考えさせられる場面でした。今後も任務遂行第一でより信頼される三沢基地であり続けるだろうと思います。
東北大震災のビデオを身じろぎもせず視聴する来客。右は若林北空司令官。お世話になりました。 |
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次回は、小松航空祭。単にブルーの展示を話題とするのではなく、タンクの不時落下等を乗り越えて開催される航空祭です。招待された方は参加され、部隊を支援・応援して頂きたいものです。
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