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「平成25年度航空自衛隊業務計画及び予算概要」

                                        H25.04.18
                                        H25.04.19改

 平成25年4月18日(木)1400〜1530、ホテルグランドヒル市ケ谷 「珊瑚の間」(3F)において、つばさ会三木会後 援会が実施されました。演題は、「平成25年度航空自衛隊業務計画及び予算概要」で、講師は、空幕会計課長 金子 浩一 1等空佐と当初予定の防衛課長に代わり、装備体系課長 荒木 哲哉 1等空佐にお話し頂きました。
 講演会では、まず荒木装備体系課長が登壇
I  平成24年度空自補正予算
II 平成25年度空自予算
 1 平成25年度予算の考え方
 2 主要事業の概要
  (1) 各種事態への実効的な対応及び即応性の向上
  (2) 日米同盟の強化
  (3) 国際的な安全保障環境の一層の安定化への取組み
  (4) 東日本大震災からの復旧(東日本大震災復興特別会計)
III 主要な装備品
IV 編成事業の概要について、講話されました。

 続いて金子会計課長が登壇。
V 予算編成過程
VI 経費の概要
 について講話されました。


 まず、「平成25年度予算の考え方」については、「平成25年度の防衛予算の編成の準拠となる方針」(平成25 年1月25日安全保障会議決定・閣議決定)に基づき、防衛力整備を着実に実施していくこととする。
 その際、@北朝鮮が引き続き核・弾道ミサイルの開発を推進しているほか、A周辺国による軍事力の近代化及 び軍事活動の活発化が継続していること等を十分に考慮する必要があることや大規模災害に対する備えが重要であると改めて認識されました。
 「(1) 各種事態への実効的な対応及び即応性の向上」についての中身は、周辺海域の情報収集・警戒監視・安全確保は勿論、サイバー攻撃等、弾道ミサイルの脅威への対応や宇宙関連施策の推進、情報通信機能の強化を含む広範な内容でした。
 一例として具体的な施策を上げると、島嶼部を始めとする周辺空域の警戒監視態勢の強化のため、早期警戒管 制機(E-767)の能力向上 (101億円)や固定式警戒管制レーダーの換装 (2式:89億円)などが事業として認められました。また、那覇基地における早期警戒機(E-2C)の受入れ態勢を拡充するために3億円の予算も認められました。

 関心の高いF-35Aについても、防空能力の向上のための取得は勿論、配備(三沢)に向けた教育訓練施設の整備のための調査工事も計画されています。


 金子会計課長によれば、民主から自民に政権が交代する中、予算編成も年末年始にかけ集中した対応を迫られたとのこと。昨年12月に「予算の編成方針」が示され、これを受けて正月も作業のため幕内で過ごし、対応した とのこと。1月中の「概算要求」、「予算編成の基本方針」、そして「政府案決定」と、かなり集中した業務内容だったことがうかがえます。機微にふれる内容であり、細部は省略しますが、財務の防衛に対する理解は得られたとの感触だったようです。


 NK事案等の対応の中、聴講者の関心も高く、南西方面の状況や予定されている消費税アップに対する対応等について多くの質問がありました。講師も回答可能な範囲で一生懸命答えている姿が印象的でした。
 
講話の最後に、竹河内会長から、「NK対応で緊張している中、お話し頂き有り難うございました。 政権改編の中、我々も経験したことのない予算編成をされ、また安倍政権になって防衛予算を増やしたというのがどういう形になったか、よく理解できました。これから大綱の改編等を控え、安倍政権下でいろいろ厳しい状況や前向きな状況を迎えると思いますが、引き続き頑張って頂きたいと考えます。」とお礼と激励の言葉がありました。


 参考資料:平成25年度防衛予算の概要(防衛省HP)

                                      (記・画:n-alfa)