航空ニュース2011年5月21日


水没F2戦闘機「復活は3分の1」 修理費は1機あたり50億〜60億円


 東日本大震災の津波で水没した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)のF2戦闘機18機のうち、最大でも3分の1しか修復できないことが防衛省の調査で分かったとの報道がありました。修理費用は修理限度額ぎりぎりの1機当たり50億〜60億円、期間は5年ほどの見込みで、F-2を使用する戦闘機操縦課程への影響が懸念されます。過去には戦闘機操縦課程は単座のF-86Fを使用していたこともありましたが、高度な飛行教育のためには複座機が欠かせません。水没した航空機を修理するには時間がかかり機数も不足します。しかし、パイロットの育成は急務です。いろいろな対策を検討する必要がありそうです。  

関連URLもご覧ください。

  http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110519/plc11051901300006-n1.htm

 

F-X関連でも不安材料が報道されています。今後の機種選定にどのような影響があるのか、動向を注視したい。

【米国】次世代戦闘機F35、開発コスト10年で倍増 「負担できない」と米国防総省[11/05/20

 http://www.afpbb.com/article/politics/2801376/7239589

【政治】日本の次期主力戦闘機、次世代ステルス「F35」は絶望的…開発間に合わず

 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011052001000202.html