航空ニュース2009年12月11日


A400M最新情報
 欧州で共同開発中のエアバスA400M(MSN001号機)が、現地時間12月11日10時15分にスペイン、セビリヤ近郊のサン・パブロ空港を離陸、14時に着陸して初飛行に成功した。エアバスのチーフテストパイロットのエド・ストロングマン氏の操縦で飛行時間は3時間45分。予定より15分遅れて離陸したMSN001号機は離陸重量127トン、バラスト用の2トンの水タンクを含む15トンの飛行試験用器材を搭載し、飛行特性、エンジン性能や航空機の各種システムの基礎的なチェックを行い、8000フィートで低速特性などを把握、最高速度は300Kt(初飛行での制限速度)に達した。飛行中は飛行データをテレメータでトゥールーズとセビリアでモニターした。A400MのエンジンTP400は11,000馬力で欧米では最大のターボプロップエンジンであり、そのFADEC(デジタルエンジン電子制御)の認可の遅れが初飛行の遅れの最大の原因だった。今後、A400Mは飛行試験に入り、5機の試作機を使って3700時間の飛行試験を行う。その後、軍及び民間の型式証明を取得する計画で、現在、ベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルク、マレーシア、スペイン、トルコ及び英国からの発注の合計は184機にのぼる。実戦配備は2012年の見込みである。

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