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吉岡秀之理事、軍事研究誌2015年11月号に寄稿


                              H27.10.14
                          

 吉岡秀之理事、軍事研究誌2015年11月号に寄稿

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                記

 つばさ会本部 吉岡秀之理事は、軍事研究10月号に寄稿しました。

 タイトルは、「空自F-35 の調達は42機に留めよ!」です。
 副題に、「第一線戦闘機のFMS調達は航空防衛産業の衰退を招く」とあります。
 記事は巻頭掲載で13ページに及ぶ力作で、概要について以下のように記されています。「わが国の防衛体制に穴を開けるやもしれぬFMS調達。将来への展望が描けない航空防衛産業は衰退するだろう」と。

1 内容
  まず、「はじめに」と題して、F-35A納入の事実と、これまで航空自衛隊が航空優勢獲得のためすぐれた米国製航空機をラ国により導入し、国内産業の維持・育成に努めてきた経緯から、なぜFMS調達かと疑問を呈するところから始まります。
  以下、項目のみを列挙します。
      FMS調達品の特徴
      F-35戦闘機
      F-35Aの選定と調達
      製造企業の決定と製造参画にかかる経費
      製造計画等に対する防衛省等の期待と実際
      防衛産業を発展させる方策
  となっており、最後に「終わりに」として、「防衛省は、企業活動の活性化を図れ」との提言で結んでいます。

  FMSは、最新の装備品、弾薬、訓練等を取得できるというメリットがあり、これにラ国が加わることが、著者の言うとおり我が国防衛産業を育成する観点からも望ましいことです。
  ただ、著者の記述にもある通り、F-35は後方のシステムを含め、開発・製造のこれまでのやり方を大きく変えようとしています。
  新しい酒は新しい皮袋に入れよという文化の国。米国に勤務して思うのは、米軍は改良、改善の文化。乗りこなす、使いこなす、習熟、完熟の日本とはやや違う気がします。一気の共同開発、ラ国は無理ですが、導入前にLMが語っていた、将来は共同開発も期待できると思います。
  また、将来的には、アジアでの修理拠点としての役割も期待できそうです。
  FACOとかALGSという新しいシステムの中で何が出来るか、それを探りつつ、日本の防衛産業の進む道を探すのも手ではないかと思います。

  日本の装備品には海外でも通用するものがあります。それは高性能な武器システムのみでなく、維持整備のノウハウやハード、ソフトと両面の改良技術等です。これらを日本版FMSとして、売り込めれば日本の防衛産業にも商機があると思います。

 F-35Aの導入は、新たな米国の装備品、後方システムを参考に日本の進む道を考えるいい機会でもありそうです。

2 軍事研究誌のHP
  URLはこちらです。

 以上、ご紹介いたします。詳しくは書店等でご確認下さい。



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軍事研究11月号