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つばさ川柳 120号
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本棚であくびしている新刊書
お出かけの妻に嫌味の独り言
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| 末田 洋一 さん |
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年毎に頼りの杖となる夫婦
夢をまた削り妥協をする暮らし
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| 竹重 満夫 さん |
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来し方をふと振り返る喜寿の朝
一杯の酒ほろ苦し訃報聞く |
| 田所 健 さん |
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空母往き東シナ海波高し
助け合い届くものなら託したい |
| 中井 極 さん |
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風便り届いて困るシーベルト
かすがいの犬は何でも知っている |
| 蜂巣 徹 さん |
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その内に使う積もりがごみになり
なでしこに次いでスパコンやっと出る |
| 藤沼 智弘 さん |
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晴れやかに見栄が行き交う七五三
居乍らに地デジで山の紅葉狩り |
| 宝納 徳一 さん |
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柿花火数え終えてもバスは来ず
迷子靴探し出すのは矢張り足 |
| 堀内今一歩 さん |
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秋深く稲穂ざわめく風の跡
節々が油切れだと夜泣きする |
| 蒔苗八十八 さん |
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たばこ税いいけど来るなお酒税
イクメンもやったが今は介メンだ |
| 若松 靖夫 さん |
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優勝のスケーターから貰う笑み
TPP何も分からず見るテレビ |
| 上田 将子 さん |
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放射能人のハートに突き刺さる
被災地は迷彩服に手を合わせ |
| 大西芙三男 さん |
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余震にも慣れて少しの揺れ平
スーダンとやらへ益荒男派遣され |
| 木村 泉 さん |
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ブランドの財布中身を嘆いてる
シブの意を形で示す渋の文字 |
| 佐原 利幸 さん |
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スピーチで老化をさらす長話
身に合わせランクを落とすせち料理 |
| 鈴木 至 さん |
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ピーマンの空っぽが好き肌の艶
許せない奴に又々騙される |
| 願法みつる さん |
川柳は、すべて詠み人の表記にしたがって掲載されています。
作品の著作権は、すべてつばさ会に帰属します。無断での転載・使用などはご遠慮ください。
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