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カンボジア見聞録


                            H28.08.04

 カンボジア見聞録 11

                       柴田幹雄
                       カンボジア在住

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カンボジアでのJMAS事業
 カンボジアでの主要な事業は3つある。一つはERW事業(Explosive Remnants of War 不発弾処理技術移転)、二つ目がCBPD事業(Capacity Building Program on Demining 地雷処理技術移転)そして三つ目がSVC事業(Safety Village Construction 安全な村づくり)である。不発弾、地雷関連の二つは外務省からのODA資金で運営し、安全な村づくりはコマツの協力で運営している。CBPDとSVCは同一地域で活動している。

CMAC(Cambodia Mine Action Center)について
 カンボジアにおけるJMASの事業は、カンボジアの地雷処理を管理実行する政府機関であるCMACと共同して行っている。人員は各国からの援助額の増減により変化しているが現在は1600人ほどである。基本的な任務は地雷汚染地域の特定・表示、除去活動、必要な教育訓練及び地雷被害回避のための啓もう活動であり、各国のNGOなどとの連携も行っている。要員総数にはCMAC本部の行政管理要員のほか機材整備員、教官なども含まれるが大多数は地雷処理要員である。本部の下にDU(Demining Unit)と呼ばれ、国内各地を分けて担任する支部があり、DU1から6まである。DU3は解散して欠番で別の支部が兼轄し、5個のいわば隊区担当部隊がある。欠番とはその地区を援助していた国が撤退したのでスポンサーがいなくなり支部が解散になった。そこにいたCMAC隊員はうまく転属できればいいが失業する人もでる。DUに並んで、車両や地雷処理用ドーザなどを整備する中央整備工場(Central Workshop)がバッタンバン州にあるDU2の敷地内にある。また教育機関である地雷処理技術校(TIMA : Technical Institute of Mine Action)がコンポンチュナン州にあり、ここはこの地域を担当として持っている。

                      つづく

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柴田幹雄氏


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