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平成30年度富士総合火力演習


                            H30.08.26
                 
 平成30年度富士総合火力演習について
    永田理事から富士総合火力演習の記事が届きました。
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 平成30年度富士総合火力演習(H30総火演)が、8月26日(日)10時より、御殿場市東富士演習場で実施されました。本年度も昨年度に引き続き、「島嶼(とうしょ)部に対する攻撃への対応」場面を想定した演習が実施されました。

 総火演には、小野寺防衛大臣を始め、河野統幕長、陸海空それぞれの幕僚長も参加しました。これだけ多くのVIPの参加は、珍しいことと思いましたが、総火演の内容も統合運用を意識したものと感じられました。
 

 例えば、陸自以外の装備品紹介では、これまでP-3とF-2が主なものでしたが、海自のP-1、護衛艦、揚陸艦、LCACに空自は、AWACS、E-2C、ASM(-1でしたが)、レーザーJDAMと多岐に渡りました。陸自も総隊が編成され、より現実に目が覚めてきたのでしょうか。

 もちろん、陸自も16式機動戦闘車や水陸両用車、それにスカイレンジャー(ドローン)と共に、新装備品NEWS(Network Electronic Warfare System)を使った電磁スペクトラム作戦が紹介されました。



 反面、74式戦車とアパッチの姿は見られませんでした。アパッチはともかく、74式戦車は世代交代かもしれません。
 





 前段演習では、陸上自衛隊の火力を主要装備ごとに遠距離火力、中距離火力、近距離火力、ヘリコプター火力、対空火力及び戦車火力について紹介します。
後段演習では、「島嶼(とうしょ)部に対する攻撃への対応」場面を想定した演習で、「即応機動する陸上防衛力」の一端を担う

                   NEWS (Network Electronic Warfare System)
16式機動戦闘車や水陸両用車などの主要装備品が登場しました。航空自衛隊のF−2戦闘機も飛来が予定されていましたが、天候に恵まれず、音と模擬爆撃のみの参加でした。




                  陸のイメージする「火力戦闘指揮統制システム」
                  -中央はNEWS、左上の航空機は、ちょっと違う-

 水陸機動団の戦闘上陸大隊に装備される水陸両用車 (AAV)








 恒例の大団円









 全体的な印象として、複雑化する統合作戦についての説明が増え、その分、発車弾数が減じているような感があります。実際の運用の場を想定すると、統合作戦の中でそれぞれの部隊が入手したデータと欲するデータの送受量が大量かつ高速になり、処理を誤ると大変な結果となりかねません。歩兵、車両、艦、航空機等、それぞれ、行動速度の異なる中、確実なリンク、処理、伝達、判断、実行の正確さが戦いの帰趨を決することになることが予想されます。陸の新装備品NEWSがどこまで使えるのかは不明ですが、うまくシステムの中に組み込んで、育てていくことが大事と感じた次第です。
 なお、本稿は画像も含め、陸自の総火演ライブ配信によって作成したものです。
 
 おまけ










               軽快な機動を見せる10式戦車−車高が低くなっているのが分かる
 










                射撃炎、車体にブレなし、16式機動戦闘車
 
            
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