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全国戦没者追悼式


                            H30.08.17
                           H30.08.20改
 全国戦没者追悼式
    永田理事から全国戦没者追悼式の記事が届きました。
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 8月15日(水)日本武道館において、天皇皇后陛下の行幸啓のもと、全国戦没者追悼式が挙行されました。
 今回、参列の御案内を頂きましたので出席してまいりました。

 式には、ご遺族等が約6,000名、ご遺族以外の参加者約1,000名が参列されました。たまたま座った席の隣の参加者は、御尊父がシベリアで戦死されたという岡山県からの参加者。遺族会の理事をされていて、昨日は、靖国神社に参拝したと。そして帰ってからは、遺族会で精霊送りをするとのことでした。
 会場には、中谷元元防衛大臣、統幕長、陸海空幕長の姿もみえました。
 式典開始は午前11時51分で、式次第等は以下のとおり。
 開式
 世耕厚生労働省大臣の先導により天皇皇后両陛下御臨席
 一同国歌斉唱
 式辞 内閣総理大臣
 首相の式辞は、こちら、
 https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2018/0815sikiji.html
 黙とう(正午)
 天皇陛下のおことば
「本日,「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり,全国戦没者追悼式に臨み,さきの大戦において,かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い,深い悲しみを新たにいたします。
 終戦以来既に73年,国民のたゆみない努力により,今日の我が国の平和と繁栄が築き上げられましたが,苦難に満ちた往時をしのぶとき,感慨は今なお尽きることがありません。
 戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ,ここに過去を顧み,深い反省とともに,今後,戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い,全国民と共に,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,心から追悼の意を表し,世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。」
 http://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/30#130












         写真:天皇陛下のお言葉

 追悼の辞
衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、遺族代表(宮城県石巻市の鈴木喜美男氏)による追悼の辞
 ご遺族代表で追悼の辞を述べられた鈴木氏は、戦死の公報が届いた時の母親の様子を語られました。同時に、遺族に寄り添い、サイパン、パラオ、フィリピン等において戦没者の慰霊に尊崇の誠を捧げられる天皇皇后陛下は、何物にも代えがたい無上の慰めと述べられました。
 ここで世耕厚生労働省大臣の先導により、天皇皇后両陛下御退席
 退出時、両陛下は、会場に対し、2,3度、頭を下げられました。
 献花(この間、芸大フィルハーモニーによる奏楽
 曲名はベートーベンの交響曲第3番「英雄」第2楽章とバッハのG線上のアリア)

 内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官、各政党代表、地方公共団体代表、日本遺族会会長、日本商工会議所会頭、日本労働組合総連合会会長、日本学術会議会長、日本新聞協会会長、日本宗教連盟理事長、各都道府県遺族代表、一般戦災死没者遺族代表、原爆死没者遺族代表、そして最後に厚生労働大臣が献花し、閉式となりました。

                       (写真は、ご遺族による献花)
 式は、約1時間、厳粛な時が流れました。
 大戦の戦没者は約310万人。戦後73年を経ても、未だ、多くのご遺骨が帰らないままとなっている。ご遺族も多くが子供、孫の世代に引き継がれているが、戦死の報を受けた時点で時間は止まってしまう。
 厚労省を始め、関係者は多くのご遺骨を日本に返してあげたいと努力しているが、困難な状況にある。比較的遺骨収集の環境が整っている硫黄島でも、まだ、半数のご遺骨が見つかっていない。ましてや草むす南方での遺骨収集は困難を極めている。
 ご遺骨も風化しつつあり、時間も限られており、世代は変わってもご遺族の戦後は終わることはないのかもしれない。
 そこにこの慰霊行事の大事さがあると思う。戦争で家族を失った悲しみは消えることはないが、慰霊の行事により慰められていく。
 8月15日に慰霊の気持ちを新たにし、平和の尊さに思いを致すと共に、再びの惨禍を招かないためにも常に備えなければならないと感じた次第である。

           (記事、写真:n-alfa)
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