3 ネリス空軍基地
ネリス空軍基地では、USAFWCや414th Combat Training School、脅威訓練施設を研修した。
USAFWCでは、あらゆる部隊を対象として運用試験、評価、戦術開発、上級の訓練を提供している。また、教育訓練については、実戦的かつ専門的で高度な教育訓練を担当しており、分野ごとに設置している学校での教育とレッド・フラッグ、ブルー・フラッグ、グリーン・フラッグ、バーチャルの4種類の演習を実施している。2018年1月にはF-35のウェポン・スクールを開設する予定である。
414th Combat Training School では、レッド・フラッグ演習は、ベトナム戦争で多くの被撃墜被害を受けたにも拘らず少ない撃墜率しか得られなかったことに対する反省から始まったとの説明を受けた。
脅威訓練施設では、主としてソ連製等の対空兵器、地上兵器、航空機等を収集して、その特性を分析し教育及び演習に活用している。Mig-23、Mig-29等の航空機や多数の地対空ミサイル、戦車、対空レーダー等が展示してあり、実際に見学することができた。更にネリス空軍基地の列線を見学することができ、F-35やサンダーバーズの機体も見学できた。
(脅威訓練施設内の地対空兵器)
(Mig-29の前で)
(列線地区で。後方はサンダーバーズの航空機)
4 ダラス・フォートワース
ダラス・フォートワースでは、ロッキード・マーチン社ダラス・フォートワース工場を研修した。ここには元在日米軍司令官の Burton Field
元中将が勤務しており、多大なご支援を頂いた。また、空自F-35A後方連絡官の命尾2等空佐にも同行して頂き、様々な話を伺うことができた。
ロッキード・マーチン社は、@Aeronautics, AMissiles & Fire Control, BRotary & Mission Systems, CSpace Systemsの4つの部門で構成されており、社員数は約22,000人、10か所に拠点を持ち、グローバルに展開している。
当工場ではF-35の開発に関するブリーフィングを受けるとともに、F-35の製造過程も見学することができた。長さが1.6qにも及ぶ製造ラインには各年度調達の堆積分で約130機が製造過程にあるとの説明があった。その長大な施設を流れ作業で1往復半して組み立てを完了するが、組み立ての際には各部位の接合部が不連続になるとステルス性に影響が出るため、各部の製造・成型に±50ミクロンの誤差しか持たない加工機械を導入しているという。
今後の主要なイベントとしては、日本向け初号機(AX-1)納入(9月)、海外初のF-35運用基地開設(イタリア:アメンドーラ)、イスラエル初号機納入(12月)と続き、2016年末までに200機以上、2017年末までに340機以上、2020年末までに600機以上が運用状態になると見込んでいる。日本向けの状況としては、AX-1〜AX-4は2016年中にルーク空軍基地に配備(空自パイロットの教育に使用)、AX-5はMHIで2017年度3四半期に完成予定(電磁干渉試験のため米国へフェリー)、三沢基地へのF-35Aの初度配備はAX-6で2017年度4四半期予定等の説明があった。