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吉岡秀之理事、軍事研究誌2015年11月号に寄稿
H27.10.14
林 富士夫 元理事の記事が軍事研究2016年12月号に掲載されました。
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記
1 概要
つばさ会会員で技本技術顧問の林 富士夫氏の記事が軍事研究12月号に掲載されました。
Y-20に焦点を当て、「中国、南沙全域が空挺圏内! 超大型輸送機「Y-20」」をテーマとする論文の主要部分を占めます。
タイトルは、「超大型戦略輸送機「Y-20」実戦配備」で、副題が「中国、大規模地上軍の長距離機動展開が可能に」と付けられています。論述の論点は、「中国軍の展開能力を大きく向上させ、南沙諸島やチベット、ウイグルの実効支配強化を狙う」です。
本論文の構成は、以下のとおりで、一見して分かるとおり、開発初期段階から開発経過、機体概要、運用、生産、後継機と林氏ならではの多方面からの分析に依るものです。
1 Y-20開発の背景と狙い
2 Y-20の開発経過と評価
3 Y-20の機体概要
4 Y-20公表データの信ぴょう性
5 Y-20の運用
6 Y-20の装備機数の予測と狙い
7 Y-20の次に来るもの
8 結言
いずれも読者の関心を引く話題ではあるが、中でも「4 Y-20公表データの信ぴょう性」については、一読を勧めたいところ。公表データから同等機とエンジン推力等を比較し、最大離陸重量、ペイロード等の数値に疑問を呈していかれる。
航続性能についても同様に分析され、「Il-76と燃料消費率と燃料搭載量がほぼ同じY-20がその倍以上の航続性能を引き出せる要素が何もないことが分かる。また、Il-476に対しては燃料消費率が13%以上悪いのに、それを大きく上回る航続性能を引き出せるという矛盾が生じる。 C-17に対しても同様のことが言える。以上から公表されているY-20の航続性能は過大であり、その信ぴょう性は低いと言わざるを得ない」と断じておられる。
あまり多くを引用することは控えたいが、「5 Y-20の運用」の項においては、Y-20の就役により、如何に中国空軍の運用が変化していくかについても分析しておられる。
より迅速な兵力展開に影響を与えるY-20の就役、また、空挺作戦は如何に行われるのかについては、着目しておくべきであろう。その際の空輸所要はいくらで、どれほどの空輸能力を期待されているのか、装備数にも影響を与えるファクターで有り、関心を持って一読すべき事項を考える。
現状では、まだ、その性能諸元に疑問符が付く存在のようであるが、航空ショーなどにおいても公開されており、エンジン、機体材料の向上により、所要の性能を発揮しないとも限らない。空自にとってもまだまだなじみのある機体とは言えないが、今から関心を持ってみておくべきであろうと思う。本論文の一読をお勧めします。
2 軍事研究誌のHP
URLはこちらです。
以上、ご紹介いたします。詳しくは書店等でご確認下さい。
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なお、本号には、宮脇俊幸理事の「空自の本格的電波情報収集機C-2改」の記事も掲載されています。併せてお読み下さい。
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