つばさ会翼揺会のご紹介

                                                                                幹事 堀内 強定

                    

 さる二月四日(土)、市ヶ谷駅近くの偕行社二階和室で実施した、当会の例会に、つばさ会同好会担当理事のn-alfa氏の御来聴をいただき、つばさ会ホームページへのご案内をうけましたので、本会のことについて一端をお知らせしたいと思います。昭和五十七年夏頃、宝生流の先輩方が準備を始められ翌五十八年八月に第一回目をスタートさせ、以降年間三回の揺会を催してきましたが、十年後の平成五年に観世流の有志が合流して拡充発展させ、今年度は三十年目に当たります。

 二月四日の会は、平成二十三年度第三回通算八十八回目の例会で、宝生流三名、観世流十一名計十四名が参加して、宝生流が巴、鉢木(かねのき)の二曲、観世流が鶴亀、胡蝶、安宅、百万、藤戸、海士(あま)の六曲を謡って楽しみました。年度の計画では、各回宝生流三曲、観世流五曲の番組を作ることとしていましたが、宝生流三名、観世流十四名の出席が予定されていましたので、曲数を変更して実施しました。会員の面々は、謡曲二十年以上を誇り朗々と素晴らしい謡をされます。今回は年が替わって最初の会でしたので皆さんが暮れから良く謡って準備してこられたので、高度の技術を要するとされる鉢木、安宅、藤戸の各曲も何なく謡いこなされていました。

 豊かな経験を持つ現会員の方々ですが、高齢化が進行し、新入会員も非常に少ないため、将来への不安も大きくなってきています。聞くところによれば、市ヶ谷勤務の現役の方数名が謡曲の稽古を始められたとのことですので、これ等の方々が仲間をふやされ、遠からぬ将来入会されるまでは皆で頑張って行きたいと思っています。

 謡(謡曲とも云う。)は、世界文化遺産に指定されている日本の伝統芸能の「能」を構成する「舞(能の中の舞踏)」、「囃子(笛、鼓(大・小)、太鼓の楽器で行う伴奏)」「謡(人の言葉で行う歌謡)」の中の一つで、人が声で言葉やメロディーを表現するものですから誰ににもできるものです。謡っているうちに歴史を知り、行かなくても名所を知り、独ででも楽しめるものです。皆さんに関心をもってもらい一緒に歌いたいと思います。翼揺会員の誰かに声をかけて頂ければ、指導できる方を紹介させていただきます。当会は、二十四年度からは、年四回の例会を次の用に計画しています。五月十二日(土)、八月四日(土)、十一月十日(土)、二月二日 何れも市谷の偕行社の二階です。是非ご来聴ください。

  
 最初に集合写真を  後方右奥が堀内氏
   
「百萬」という曲です。 台本です。 

 二月四日(土)の番組

 平成二十四年度例会演奏曲はこちら。

                       




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